中高齢者の治療
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20代、30代の歯科治療が、「すでに整地された平らな土地に家を建てるようなもの」とすると、中高年の歯科治療は、「整地されていないデコボコの土地をまず整地してから家を建てるのに似ています」。
女性を例にとって、当院で行っている治療について説明いたします。
お口の中の特徴
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- 更年期(45~55歳位)
- 女性ホルモンが減少し、お口の中が乾燥し、骨粗鬆症にもなりやすくなります。
歯周病が進行しやすく、歯根が露出、歯根部分の虫歯(俗にいうおとなの虫歯)にかかりやすくなり、歯周病による歯の喪失が多発する時期です。
その為、歯並びが乱れてきて、食べ物が噛みにくくなってきます。
お口の中が不潔になりやすくなる時期でもあります。
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- 老年期
- 噛んだり、飲み込んだりするお口の機能が低下し誤嚥性の肺炎が死亡原因の1位になります。
全身疾患や薬の副作用によって唾液の量がさらに減少し、歯周病や虫歯が悪化し歯の喪失が加速し、入れ歯を装着する方が非常に多くなります。
歯が抜けたまま放置されると、歯並びの乱れはいっそう顕著になり食べにくくなるだけでなく、顔の形も歪んできます。
お口の中は、いっそう不潔になりやすく免疫力の低下に伴い、お口の中にできるガンも増加してきます。
くわしく、お調べいたします
- 予診表の記入と問診
- 患者さんの治療に対する希望や現在のお口の状態、全身の健康状態、生活習慣等を詳しくお聞きいたします。高血圧や糖尿病、骨粗鬆症など、医科でどんな病気にかかり、どんな薬を飲んでいるのか、血液をさらさらにする薬は飲んでいないか、コントロール状態はどうか等、詳しく把握いたします。
場合によっては、医科のかかりつけの先生にお手紙をだし病状を伺ったりもいたします。
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- 診察
- 単に、お口の中だけを診るのではなく、顔貌、あご、首のリンパ節、お口の中と、視診、触診、さらに拡大鏡やお口専用デジタルカメラを使って、詳しく状態を把握し記録いたします。
特に、年齢とともにお口の中にガンなどのデキモノが発生しやすくなりますから、早期に発見できるよう初診、再初診、健診の際は、お口の中の困っているところ(主訴)だけを診るのではなく、お口全体を注意して診察しています。悪性が疑われる場合、迅速に千葉大などの関連病院に紹介しています。その為、当院では毎年2症例くらいガンが見つかっています。
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- 診査
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- ●デジタルエックス線写真を撮影し、歯やあごの骨など硬い組織の状態を検査します。
場合によっては、レーザー光を使ってさらに詳しく虫歯になっているのか歯面の状態を調べたり(ダイアグノデント)、歯の神経が生きいるかどうかを調べたりいたします(サイブロンエンド)。
- ●デジタルエックス線写真を撮影し、歯やあごの骨など硬い組織の状態を検査します。
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- ●虫歯や歯周病の原因は、虫歯菌や歯周病菌といったバイキンで、感染症です!
当院では、眼で見えないバイキンの正体を、専用の器械を使って見える化いたします(自費検査)。 ・位相差顕微鏡を使って、どんな種類のバイキンがいるのか?
・唾液細菌検査器オーラルケアテストメーターを使って、虫歯菌や歯周病菌がどのくらいの量いるのか?
・口臭測定器オーラルクロマを使って、お口のにおいの強さがどの程度なのか、
においの原因は虫歯菌にあるのか、歯周病菌にあるのか 等、詳しくお調べいたします。
- ●虫歯や歯周病の原因は、虫歯菌や歯周病菌といったバイキンで、感染症です!
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- ●かみ合わせ診査
フェイスボーと咬合器を使って、顔貌とかみ合わせの関係を再現し診査いたします。
- ●かみ合わせ診査
診断
- 病名、その程度(重症度)を診断し、未来予想図をお示しいたします。
- 虫歯と歯周病、かみ合わせについて詳しく説明し、今後予想されるお口の状態についてお話しいたします。
また、高血圧や糖尿病、骨粗鬆症などの医科でかかっている病気や処方されている薬の、お口の中への影響についてもお話しいたします。 - 治療計画の提案と了解
- 患者さんの希望と、全身の健康状態、年齢 等も考慮して、いくつかの治療方法を提案し、最終的な治療方法・計画を決め、ご理解いただいてから治療するようにしています。
治療
私たちの仕事は、虫歯を削って、詰めたりかぶせたりすることではありません!
簡単にいえば、3つのことを行っています!
- ①虫歯菌や歯周病菌などのバイキンが引き起こす炎症のコントロール
- ②歯並びやかみ合わせのズレ、噛み癖、歯ぎしりといった癖を改善し、噛む力のコントロール
- ③全身の健康の中の、お口の役割として
ⅰ)生活習慣病として上流の医療
ⅱ)誤嚥の予防
ⅲ) お口の中にできるガンなどの早期発見 等 当院では、以下のようなことを行っています。
1)炎症のコントロールについて
歯ブラシのとどく、歯ぐきより上の部分のコントロール
★患者さんがやっていただくところ
ですが、、、、
毎日、みなさん、磨いてはいるが、磨けていないのが、歯磨きです!
染め出しを行い、お口の清掃度をパーセントで示し、磨きぐせを説明し、どのように改善したらよいのかを、具体的にお話していきます。
磨き方のコツがつかめたら、電動歯ブラシの使用をお勧めしています。
さらに、次亜塩素酸殺菌水によるホームケアをお勧めしております。
歯ブラシのとどかない、歯周ポケットの中のコントロール
★歯科医院で行うところ
保険適応の治療以外にも、安全性が非常に高く、最先端科学で生まれた治療としてオゾン水や次亜塩素酸殺菌水を用いた歯周ポケット内超音波洗浄治療や光殺菌治療を実施しています。
2)力のコントロールについて
左右の奥歯で均等に噛めるように、紙1枚の厚さにも満たない誤差範囲(50マイクロ、つまり1mmの20分の1以下)で、かみ合わせを調整し治療していきます。
もし、まっすぐ立った姿勢(顔貌)とかみ合わせのバランスが大きく崩れている場合、フェイスボートランスファーと呼ばれる、咬合器を用いたより精密なかみ合わせ診断を行い、噛む面(咬合平面)を決め、かみ合わせ治療を行っています。
治療後のチェック(健診)
患者さんのお口の状態や全身の健康状態、生活習慣、年齢等を総合的に判断して、お口の中のチェックとお掃除を1~6か月間隔で、お勧めしています。
超高齢化社会に伴い、虫歯や歯周病以外にも、お口の中にできるガンやえんげ機能の低下に伴う誤嚥性の肺炎が非常に増えています!
お口の中のバイキンは血行を通して、全身の臓器にも大きな影響を与えます。それゆえ、例えば心臓の手術をする前に、「歯の治療をしてきてください」と言われ来院する人が、非常に増えています。患者さんには、お口だけのことと考えず、もしものときの準備としてお口の中のチェックとお掃除に来てくださいとお話ししています。
中高齢者の特徴と注意 まとめ
- お口の中が乾燥し、虫歯や歯周病が急増、お口の中が不潔になりやすく、歯の喪失へ
- 噛んだり、飲み込んだりするお口の機能が低下し、誤嚥性の肺炎が死亡原因の1位に
- 虫歯や歯周病は、全身の病気に関係!
- 虫歯や歯周病は生活習慣病で、メタボリックドミノの上流に位置
- 生活習慣病といわれる、肥満、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの危険因子と関係。
さらには下流の、脳血管障害、虚血性心疾患などの動脈硬化性疾患の発症に関係してくる。
- お口の中にできるガンも増加!
- 1~6か月間隔で、お口の中の健診とお掃除を行いましょう!
お口は命の入り口、健康の入り口!
お口を健康にして元気な毎日を過ごしましょう!
当院は、最先端科学で生まれた次亜塩素酸殺菌水で
健康寿命の源であるお口の健康を守ります!